セルフネン技術の活用事例

■ 不燃木粉やセルフネン液を活用した消火剤

私たちは、日本で初めて不燃木材を開発し、国土交通大臣「不燃材料」認定を木材で初めて取得しました。不燃木材の製造時に使用する薬剤「セルフネン液」は高い燃焼防止効果があります。また、製造時には大量の不燃木粉が生まれ、自社技術である「燃焼時に煙や有害ガスの発生を抑える」性能は、不燃木粉にも含まれています。ここに着目し、林野火災の消化や延焼防止に活用する製品を開発しました。不燃木粉やセルフネン液を水と混ぜ、固形にしてヘリやドローンから投下することで、より精密な消火活動を可能にする技術になると期待しています。

左の水を散布した枯葉はすべて燃焼し灰になり、右のセルフネン液を散布した枯葉は、延焼せず炭化しました。左は灰が消火水を吸収し、下部まで水が浸透しません。さらに、灰が断熱材の役割となり、下部に火種が残ってしまいます。右は炭化してセルフネン消火剤が浸透し、下部の火種を消化、かつ、延焼抑制効果を発揮します。

 

▼【実証】天ぷら油火災を不燃木粉で一瞬で消化

■「発泡ウレタン」に処理液を塗布することで不燃化する技術

高層ビルや住宅などの断熱材として需要が高まる「発泡ウレタン」ですが、一方で、火災リスクの高さが大きなデメリットです。当社の独自技術やノウハウを活用し、処理液を従来品に塗布することで、不燃性が高い発泡ウレタンが実現しました。

      写真左:無塗布発泡ウレタン(従来品)  写真右:処理液を塗布した発泡ウレタン    試験時間:約2分30秒

○従来の発泡ウレタン断熱材は、ビルや住宅などの壁内下地に使⽤され、壁内は消⽕が困難
○発泡ウレタン断熱材は、⽕災リスクが⾼く、数分で燃え広がり煙と有害なガスが発⽣する
○独自技術とノウハウを活⽤し、新たに開発した処理液を塗布。発泡ウレタンの不燃化に成功
○プラスチック製品の難燃性の規格「UL94規格」最高ランク【5V-A】を第三者機関で確認
○不燃処理をした発泡ウレタンと未処理の発泡ウレタンの燃焼実験動画を公開

発泡ウレタン燃焼比較 実験動画


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アサノ不燃が高層ビルや住宅などの断熱材として需要が高まる「発泡ウレタン」の不燃性能を確保することに成功

 

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